第22回 JPOPM 提案 01 (Proposal)


[提案022-01]: 返却されたIPv4アドレスの配布について

タイトル

返却されたIPv4アドレスの配布について

提案者

藤崎 智宏 (NTT)

文書バージョン

1 (2012.5.30)

提案内容
・提案内容の概略

現在のアドレス配布ポリシーでは,返却されたIPv4アドレスは,
「最後の /8」アドレス配布ポリシーに従う扱いを受けるが,これを
別なポリシーで配布することを提案する.

・提案理由
 - 現状の問題点

「最後の /8」アドレス配布ポリシーにおいては,一組織が取得できる
アドレスが制限されており,そのため,多くのIPv4アドレスが利用されない
ままとなっている.

先日,IANAに返却があったIPv4アドレスは,5つのRIRに再配分されるというグ
ローバルポリシーが成立した.今後,IANAレベルにて,IPv4アドレスの返却が
あった場合,現状のポリシーのままであると,死蔵資源となりかねない.

 - 改善したいポイント

「最後の/8」以外の空間にて,返却があったアドレス,及び,上記グローバル
ポリシーにて配布されたアドレスについては,「最後の/8」ポリシーの範囲外
とし,「IPv4アドレス配布プール」にストックする.

IPv4アドレスが必要な組織は,「最後の/8」ポリシーと同様の基準で,

   「IPv4アドレス配布プール」の最大値 ÷ (その時点のAPNIC会員数*)

の大きさまで,アドレスを取得可能とする(配布の最小値は,/24 とする).
サイズの計算は,年二回 (1/1と6/1)とする(初回のみ,ポリシー成立直後
とする).

* APNICの会員数には,各NIRの会員数を含む.

 - 想定されるメリット、デメリット

 ・返却されたアドレスが無駄にならない.
 ・IPv4アドレスが必要な組織にアドレス配布が可能となる.

デメリット
 ・アドレスプール管理の手間

・提案が採択された場合の影響範囲(指定事業者、JPNIC、ユーザなど)

・指定事業者,JPNIC

・コミュニティに対し,合意を得たいポイント

このポリシーの必要性,及び,割り振り基準

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