--------------------------------------------------------------------------- prop-062 APNIC管理下の最後のIPv4 /8の分配について --------------------------------------------------------------------------- 原文: Use of final /8 http://www.apnic.net/policy/proposals/prop-062-v001.html 概要: APNIC管理下の最後の/8は以下の方法にて分配することを提案する ・新規のLIRへの割り振り    →1組織一律/22   →将来最小割り振りサイズが小さくなった場合、上記分配サイズもそれに合    わせる   →申請時のポリシーで定義されている初回割り振り基準を満たしていれば分    配が認められる ・既存のLIRへの割り振り   →1組織一律/22   →将来最小割り振りサイズが小さくなった場合、上記分配サイズもそれに合    わせる   →申請時のポリシーで定義されている基準を満たしていれば分配が認められる ・予測不能な事態への対応   →予測不能な事態に備えて/16をリザーブする   →新規および既存のLIRへの割り振り用の在庫がなくなっても/16のリザーブ    の用途が決まっていない場合、本リザーブはLIRへの分配用に利用する 解決したい問題: ・グローバルポリシーとして各RIRへ一律/8の分配を行うことが提案されている が、APNIC地域における最後の/8の用途がまだ定義されていない ・新規の事業者はグローバルIPv4アドレスの分配を受けられないとインターネッ ト全体としてIPv6への完全な移行が進むまで、インターネットへ接続する手段を 持たない ・現行のポリシーをそのまま最後まで施行した場合、一部の規模の大きな事業者 がその空間を使い切り、新規の事業者向けのアドレスが確保できない可能性がある メリット: ・APNICにおける最後の/8の用途が定義される ・1組織に一律/22を分配するにあたり、16384組織(LIR)への分配まで対応できる デメリット: ・/22以上の需要があると考える組織があるだろう   しかし、この/8はネットワーク拡張用ではなく、IPv4からIPv6への移行支   援のために利用することを想定している ・複数のLIRを設立して、/22以上の分配を受けようとする組織が出てくるだろう   APNICとしては厳格に確認をする必要はあるが、完全な適用が難しいことは   認める。しかし、全体として16384件の分配が可能であるため、大きな問題   にはなり難いと思われる 適用対象: ・APNICおよびNIR管理下のすべての既存および新規のLIR