--------------------------------------------------------------------------- [prop-065] 4バイトAS番号の委任および登録フォーマット --------------------------------------------------------------------------- 原文: Format for delegation and recording of 4-byte AS numbers http://www.apnic.net/policy/discussions/prop-065-v001.txt 用語の定義: ASPLAIN    2バイトASと同じく、4バイトAS番号を4バイトの整数として表記する。    例: (既存の)2バイトAS番号レンジ     : 0 - 65535 (新たに設けられた)4バイトAS番号レンジ: 0 - 4294967295 ASDOT    4バイトAS番号を以下のように表記する。 <上位16ビット>.<下位16ビット> For example:      32ビットの整数"70077"は1.4541として表記される 概要: ・4バイトAS番号のデフォルト表記をASPLAIN方式としてAPNICが採用することを 提案する ・現在利用しているASDOT表記との互換性を保つため、本提案ではASDOT、 ASPLAINどちらの方式での登録であっても同じ表記で回答するよう、APNICの WHOISデータベースを変更することを推奨する ・APNIC ECによる承認が得られたら、既存のWHOISデータにおけるすべての4バイ トAS番号の表記をASPLAIN方式に変更する ・その他のRIRでも同様の提案を提出予定 解決したい問題:  現在RIRおよびIANAにより採用されているAS番号の表記はASDOT方式である。  しかし、当初のこの表記について触れていたインターネットドラフトは2008年  6月4日に失効となっており、この表記を採用する必要性は特にない。  ASDOT表記は間に"."が入ることにより、多くのオペレーションシステムおよ  びルータの設定との互換性がないと広く見なされており、IRRおよびRPSLとの  互換性もない。また、既存のルータ設定において通常利用されている多くの表  現を壊すことになる。  以上にあげた課題があることから、オペレータコミュニティはASDOT方式を採  用することを躊躇している。しかし、ルータベンダーは、RIRにて採用してい  る表記の形式を標準として実装することになることが予測される。ASDOT方式  が利用されるにあたってはRIRにて採用しているフォーマットであること以上  の積極的な理由があるべきである。  APNICはウェブページ、割り当て通知、WHOISにてASDOT表記を採用している  が、APNICメンバーに対してどのフォーマットを希望するか明示的に相談して  いない。 メリット:   ・4バイトAS番号も、これまでの2バイトAS番号と同じ表記で登録される   ・これにより現在のシステムおよび設定において、最も下位互換性をもって    4バイト番号に対応することができる。   ・"."を抜くことによりIRRやRPSL、またその他多くで利用されている正規表    現において最も下位互換性をもって4バイト番号に対応することができる   ・オペレーターがより少ない変更で可能であるため、より広く普及する可能    性が高まる   ・RFC4893で利用されているフォーマットに従って4バイトAS番号は委任およ    び登録が行われる   ・4バイトAS番号の分配にあたって、定義された基準ができる   ・ASPLAIN、ASDOT、どちらの方式での登録であっても正確な回答がWHOISか    ら返される デメリット:   ・ASDOT形式での表記の方が覚えやすい。(例:AS2.4の方がAS131076より覚    えやすい)。しかし、4バイトAS番号の数値があがるにつれてこのデメリッ    トはなくなっていく   ・今後ASDOT形式が採用されることになった場合、再度データ(表記)の置き    換えが発生する 適用対象:  APNICによる表記。NIRは各自適切と判断した表記を採用してよい。