--------------------------------------------------------------------------- [prop-066] 歴史的経緯を持つIPv4アドレスの効率的な利用 --------------------------------------------------------------------------- 原文: Ensuring efficient use of historical IPv4 resources  http://www.apnic.net/policy/proposals/prop-066-v002.html 概要: IPv4アドレスの分配を受けるにあたって、過去のIPv4 アドレスの割り振りに加 えて、歴史的経緯を持つIPv4アドレスについても確認対象とするよう分配基準を 見直す   ・APNICのWHOISデータベースに登録されているすべての歴史的を持つIPv4IP    アドレスに適用される   ・現在の歴史的経緯を持つ資源のメンテナンス/移転に関するポリシーの元    で管理されていない歴史的IPv4アドレスはこれまで通り課金対象外 解決したい問題: 現在のポリシーでは大きなサイズの歴史的PIアドレスを保有しながらもそれを利 用せずにLIRがさらなるIPv4アドレスをAPNICへ申請することが可能である。そし て、大きな単位で歴史的経緯を持つPIアドレスが分配されていてもその利用状況 を確認することができない。 しかし、これはまだIPv4アドレスの在庫があるLIRにも未割り振り空間からIPv4 アドレスの分配を認めていることであり、実際に必要とする以上に未割り振り IPv4アドレスを消費することになる。 影響: 歴史的経緯を持つIPv4アドレスも含めてすべてのアドレスを効率的に利用してい るLIRには影響はない。 歴史的経緯を持つIPv4アドレスを効率的に利用していないLIRは、APNICへのIPv4 アドレスの申請にあたって、そのアドレス管理のあり方を見直す必要があるかも しれない。 本ポリシーの施行に伴い、手数料の支払いに影響はない。 メリット:  ・IPv4アドレスが申請者により最大限利用することを確保する  ・歴史的経緯を持つIPv4アドレスが現在のアドレス管理体系の中でのアドレス   と同じように扱われる  ・残りのIPv4アドレスの在庫を、実際に(いかなる在庫も持たず、追加申請を)   必要とするLIRに対して分配できるようになる デメリット:  ・利用されていないIPアドレスを蓄えながらもAPNICの残り少ないアドレス   プールの分配を受けることができなくなる  ・歴史的経緯を持つIPv4アドレスを保有するLIRは、非効率的に利用するIPv4   アドレスを効率的に利用するためにネットワーク構成の変更を行うことに   (多くの時間を費やさなければいけないと)負担を感じる可能性がある   しかし、これらネットワークに対する負荷よりも、これにより残りのIPv4ア   ドレスを実際に必要とするネットワークに対して分配可能とするメリットの   方が補って余りあるものがある 適用対象:  ・追加申請を行うAPNICおよびNIR配下のLIR