移転の際に,IPv4アドレス必要要件提示を必須とする提案 (prop-096 in APNIC)
藤崎 智宏 (慶応大学大学院)
1 (2011.10.10)
本提案は,APNIC にて, porp-096 が APNIC EC に Endorse された場合にのみ 提案を実施致します. ・提案内容の概略 最後の /8 配布に入った時点で,APNIC内のIPv4アドレス移転の際に,移転を受 ける側において,アドレスの利用要件を提示する必要がなくなっている.これを, 最後の /8 以前と同様,アドレス移転を受ける側が,必要性を提示することを 移転の要件とする. ・提案理由 - 現状の問題点 ・APNIC地域のみ,移転の際にアドレス必要性の提示要件がない.これは,他の RIRとのポリシーとの乖離が大きすぎると考えられる. ・アドレス移転の際に,要件が無いことで,他のRIRとの移転が困難になる可能 性がある. - 改善したいポイント 最後の /8 以前と同様,アドレス移転を受ける側が,必要性を提示することを 移転の要件とする. 詳細は, http://www.apnic.net/policy/proposals/prop-096 にて定義されている. - 想定されるメリット、デメリット メリット: ・他のRIRと,移転要件が同等になる ・RIR間移転が可能になる可能性がある デメリット: ・要件を撤廃した理由の一つである,アドレスの利用者の whois 登録の維持, が難しくなる可能性がある. ・提案が採択された場合の影響範囲(指定事業者、JPNIC、ユーザなど) 指定事業者: ・アドレス移転の際に,受け取り側がアドレスの必要性を提示知る必要がある. JPNIC: ・アドレス移転の際に,審議が必要となる. ・コミュニティに対し,合意を得たいポイント prop-096 を移転要件とするかどうか.
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