012-01: IPv4アドレスの枯渇に向けたポリシー提案
概要
[提案ID]
- 012-01
[提案タイトル]
- IPv4アドレスの枯渇に向けたポリシー提案
[提案内容]
- 現状の問題
- IPv4アドレスの枯渇が今後数年と予測されている。本提案はその時点までに関係者が状況対処に向けて準備を進めることを促進し、残り少ないアドレス空間の取得にあたって混乱を避けることを目的とし、以下の施策を提案する。
- IANAの未割り振り空間が残り10×/8となった時点で各RIRへ2×/8ずつ分配する
- IANAの最後の未割り振り空間をRIRへ割り振りきった上記の時点をT-dateと定義する
- RIRからLIRへの分配ポリシーを2段階に分け、T-dateまでは現状のポリシーを維持する
- T-date以降より、IPv6への移行準備をIPv4の分配要件に含める等、より厳しい分配要件を設定する
- IPv6接続サービスの提供を行っていることを示す
- インフラ用に利用していたアドレスの75%を再利用する
- 追加割り振り時の利用率が95%を満たしている
- 割り当て内の利用率が直後80%、一年後95%を満たしている
- T-dateの予測をRIRで公式に随時参照できるように提供する
- T-dateの予測は固定的な日付にせず、実際の消費状況に応じて随時変動するものとする
- 提案が採択された場合
- 想定されるメリット、デメリット
- メリット
- T-dateが定義されていることにより、関係者が必要に応じて準備を進めることができる
- デメリット
- RIR間で2×/8の空間の消費に格差が生じる可能性がある
- メリット
- 影響をうける対象(指定事業者、JPNIC、ユーザなど)
- 直接的に影響を受ける対象は指定事業者。間接的にはIPアドレスを利用したネットワークサービスを提供しているその他事業者および今後新たにIPアドレスの取得を必要とするネットワーク
- 想定されるメリット、デメリット
[提案者]
- 中川 あきら/JPNIC IPv4アドレス枯渇対応チーム
提案の履歴
アクティビティ |
日付 |
状態 |
参照 |
MLへの投稿 |
2007年6月26日 |
JPNIC-IP-USERS 1218 |
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JPOPM12での発表 |
2007年7月17日 |
JPOPM12にて議論されました。 |
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MLでのコメント募集 |
2007年7月20日 |
JPNIC-IP-USERS 1312 にてアナウンス |
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MLでのコメント募集 |
2007年8月3日 |
コメント募集期間終了.コメントなし,コンセンサス確定 |
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実装勧告 |
2007年8月6日 |
ポリシーWGより中川あきら様(JPNIC IPv4アドレス枯渇対応チーム)に、コンセンサス確定を連絡 |
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APNIC24での発表 |
2007年9月6日 |
APOPM24に提案し、継続議論となる |
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APNIC25での発表 |
2008年2月27日 |
APOPM25に提案し、継続議論となる |
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APNIC26での発表 |
2006年8月28日 |
APOPM26に提案し、コンセンサスとなる |