= 020-02: JP共有アドレスの一部をIPv6移行用アドレスとして利用する提案 =
== 概要 ==
[提案ID]
020-02
[提案タイトル]
JP共有アドレスの一部をIPv6移行用アドレスとして利用する提案
[提案内容]
提案詳細v2([[http://jpopf.net/opf-jp/opm20/p020-02.html|(提案詳細v1(2011.6.15)はこちら)]]<
>
本提案は、提案中の以下のルール策定を前提としています。<
>
[[http://jpopf.net/p020-01.html|「PIアドレスを非広告アドレスとしてJP共有アドレスに移転できるルールの策定」]]
* 提案内容の概略
JP共有アドレスの一部をIPv6移行用アドレスとして利用する提案
* 提案理由
IPv4は枯渇し、新規にIPv4の割り振りを受けることができなくなった。IPv4からIPv6への完全な移行にはIPv4ネットワークが利用されなくなる必要があるが、それには相当の時間がかかると予想される。このため、新規ユーザーがIPv4ネットワークへの接続を行うためには当面の間、NATなどの技術が必要となる。IPv6移行用アドレスとして、JP共有アドレスを利用することを提案する。
* 現状の問題点
* 改善したいポイント
IPv4枯渇後のIPv4ネットワークへのアクセス方法の一つとして、NAT444方式がある。この方式では、組織内部(1)-ISP(2)-インターネット(3)の3つのIPアドレス空間が必要となるが、ISPが利用するIPアドレスにプライベートアドレスを利用すると、組織内部で利用するプライベートアドレスとバッティングして、ルーターによっては正常にルーティングできない。ここにJP共有アドレスの一部を利用することで、この問題を解決することができる。
* 想定されるメリット、デメリット
* メリット
IPv4アドレス枯渇後、IPv6に完全移行するまでのネットワークを容易に、安定して構築することができる。
* デメリット
JP共有アドレスとして移転した元の組織で、アドレスバッティングによるルーティング問題が発生する恐れがある。(通常は、ISPと組織の間のネットワークの/32か/30となる)
* 提案が採択された場合の影響範囲(指定事業者、JPNIC、ユーザなど)
* JPNIC(A)はJP共有アドレスから「IPv6移行用アドレス」を指定する。
* JPNIC(A)はJPコミュニティに「IPv6移行用アドレス」を宛先OK、宛先NGを含め、告知する。
* ISPは「IPv6移行用アドレス」をISP内に利用できる。
* ISPは「IPv6移行用アドレス」の一部を指定し、ISPとユーザ間に利用することができる。
* ユーザはISPから「IPv6移行用アドレス」の割り当てを受ける。
* ユーザは「IPv6移行用アドレス」を内部用(プライベート用)に利用できない。
※注意<
>
JPNIC(A)…社団法人としてのJPNIC<
>
* コミュニティに対し,合意を得たいポイント
* JP共有アドレスを「IPv6移行用アドレス」として利用する。
* ISP内でのみ利用可能なアドレス
* ISPは宛先OK、宛先NGを適切なインフラとして利用する
* ユーザはISPから割り当てを受ける
* ユーザは内部で利用してはいけない
* JP共有アドレスをIPv6移行用アドレスとして利用すること
* サイズは/22以上とする
* JPNIC(A)は/22以上のJP共有アドレスを保有したら速やかに「IPv6移行用アドレス」を指定、告知を行う。
[提案者]
山口 二郎さん(株式会社インターネットイニシアティブ)
== 提案の履歴 ==
||<20% #99ccff>アクティビティ||<17% #99ccff>日付||<43% #99ccff>状態||<20% #99ccff>参照 ||
||MLへの投稿||2011年6月15日||JPNIC-IP-USERS 2159 || ||
||バージョン2掲載、MLへの周知||2011年6月29日||JPNIC-IP-USERS 2166 || ||
||JPOPM20での発表||2011年7月6日||[[http://jpopf.net/opf-jp/opm20/|JPOPM20]]にて議論され、提案はコンセンサスを得られませんでした。||[[http://jpopf.net/opf-jp/opm20/jpopm20-p1-v1.pdf|発表資料(PDF)]]/[[http://jpopf.net/opf-jp/opm20/opm20-minutes.html#060|議事録]]||