018-02: 6rd 用アドレス割り振りポリシーの提案
概要
[提案ID]
- 018-02
[提案タイトル]
- 6rd 用アドレス割り振りポリシーの提案
[提案内容]
- 提案内容の概略
- 6rd に特化したアドレス割り振りポリシーを制定する.
- 提案理由
- IPv6導入の有力な手段として,6rd の標準化が進んでおり,サービスとして採用するISPも出始めている.しかしながら,6rd の導入の際には,通常より広いIPv6アドレス空間が必要であり,現状のIPv6アドレス割り振り・割り当てポリシーでは,必要空間を取得するのが困難である.
- 具体的には,6rd では,基本的に 32bit のIPv4 アドレスをIPv6アドレス中に埋め込む必要がある.このため,現状の基本サイズ /32 であると,ユーザ割り当てサイズは/64 となり,宅内にサブネットを設置することができず,NATの導入を助長する可能性もある.
- 改善したいポイント
6rd に特化したポリシーを制定する.6rd を使用する場合に限り,ユーザ宅内NWに nibble boundary の最低サイズである4 bit 分の subnet 空間を用意するとして,/28 の割り当てを実施する.
ただし,空間的には非常に無駄が多いため,この割り振りについて,- IPv4 ISPサービスを実施している組織のみ取得可能.
- 6rd 以外の用途には使用しない.
- 追加割り振りは受けられない(6rd としては必要ないため).
- 6rd から,ネイティブ等に移行する場合には,この空間は返却し,顧客数に応じたサイズの別アドレスにリナンバする.
- 想定されるメリット、デメリット
- メリット
- 6rd の導入を促進することで,IPv6 の普及促進が図れる.
- デメリット
- アドレス空間的には無駄が多い.
- リナンバ,返却のコストがかかる.
- メリット
- 提案が採択された場合の影響範囲(指定事業者、JPNIC、ユーザなど)
- 指定事業者は,6rd 用空間の取得が可能.
- JPNIC: 料金(維持料)について,考慮して欲しい.
- コミュニティに対し,合意を得たいポイント
- 6rd 割り振りポリシーの新設に対する是非,及び,条件について.
[提案者]
- 藤崎 智宏 (慶応義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)