036-01: JPNICにおけるWHOIS正確性向上の検証

文書バージョン

概要

[提案ID]

[提案タイトル]

[提案内容]

[提案の影響]

[その他、補足など](他RIRにおける状況など。必要であればご記載ください)

*ワーキンググループ設立趣意書

JPNICにおけるWHOIS正確性維持のための検討ワーキンググループ設立趣意書(案)

■ ワーキンググループ(以下 WG)設立の背景

  社会的なWHOISの利用形態の多様化特に法執行機関の利用などに伴い、WHOIS
  登録情報の正確性の向上・維持管理が求められている。

  APNICにおいてもprop-125がコンセンサスとなり、WHOIS登録情報のうち、
  Incident Response Team (IRT)オブジェクトについて定期的な連絡先の存在
  確認と到達検証が行われることとなった。

  NIRにおいて本提案内容は"reccomended"とされており、JPコミュニティにお
  いてもAbuse問い合わせ先の正確性向上・維持管理に関する提案[036-01]が議
  論された。

■ WG設立の目的

  上記背景を受け、本WGはJPNINCにおけるAbuse問い合わせ先の正確性向上を図
  るために必要となる検査の手法、検査対象等の検討を実施することを目的と
  する。

■ WGにおける検討事項

  具体的に実現可能なAbuse問い合わせ先の本WGで取り扱わなければならない事
  項は以下の通りである。

  ・IPアドレス管理指定事業者の管理管轄である、IPアドレス、及びAS番号の
    WHOISにおける[Abuse]問い合わせ先の正確性の向上・維持管理手法

  実現に当たって考慮すべき点は以下の通りである。

  ・IPアドレス管理指定事業者が現実的かつ時間軸・コスト的に適正な範囲に
    おいて実現可能な確認・対応の業務プロセス・ワークフローの検討と提案。

  ・JPNICが現実的かつ時間軸・コスト的に適正な範囲において実現可能な確認・
    対応の業務プロセス・ワークフローの検討と提案。

  ・なお、APNIC prop-125やAPNICでの実装方法を参考とし、複数回の確認を含
    め、また事後の修正・リカバリ等の手段も検討範囲に含まれることが望ま
    しい。

  また、ポリシー提案及びOPMでの合意に基づき求められた場合、以下について
  も検討項目とする。

  ・PIアドレスホルダに対する[Abuse]相当の問い合わせ先の正確性の向上・維
    持管理手法

■ WGのゴール

  本WGは検討及びJPOPFに対するWHOIS正確性向上のための施策案の報告を最終
  的な成果とする。

  なお、実際の実装・実現方法についてはJPNICに一任することとする。

■ 前提と制約

  現在JPNICのWHOIS登録情報にはAPNICにおけるIRTオブジェクトが存在しない
  ため、APNIC Prop-125と全く同様の対象の検査を実施した場合、その検査対
  象や効果がAPNICと同等とならない可能性があることに留意する必要がある。

  またIP指定事業者の登録オブジェクトの[Abuse]項目は、それが追加される以
  前のオブジェクトに対する登録が任意となっているため、[Abuse]項目の検査を
  実施しても全IP指定事業者の登録オブジェクトが検査されない点についても
  あわせて留意する必要がある。

■ 体制

  ・公募による立候補制で有志メンバで構成する。
  ・メンバ互選により主査及び副査を設置する。
  ・メンバ多数になった場合、意見集約及び効率向上を目的とし公正な抽選法
    により最大20名以内とする。また分科会制により作業分担を行う。

  ・なお、JPOPF運営チームは複数名が事務局参加することする。(メンバとし
    ての参加と重複しても良い)

  ・なお、JPNICは複数名がオブザーバメンバとして参加することとする。なお
    オブザーバ意見はJPNIC正式回答と見做さない。

■ 想定されるリスク
  ・IPアドレス管理指定事業者の管理負担の過剰な増大
  ・IPアドレス管理指定事業者の下位組織の管理負担の過剰な増大
  ・JPNICのIPアドレス指定事業者対応の過剰な増大
  ・JPNICのWHOIS管理・運用負担の過剰な増大

  ・PIアドレス管理者の管理負担の過剰な増大
  ・JPNICのPIアドレス管理対応の過剰な増大

  ・世界動向に対して本件自体の実装と実現の遅れ

■WGのマイルストンとスケジュール
  ・2019年7月まで         WGメンバの公募。
  ・2019年7月~9月        一次案検討、JPNICによる課題抽出。
  ・2019年10月~11月      二次案検討、JPOPM37にて中間報告を開催。
  ・2019年11月~2020年2月 報告書とりまとめ。
  ・2020年3月以降         WGからJPOPFに対して報告書を提出。

[提案者]

提案の履歴

アクティビティ

日付

状態

参照

MLへの投稿

2019年5月29日(水)

JPNIC-IP-USERS 2677

提案文書version1

JPOPM36での発表

2019年6月21日(金)

JPOPM36にて議論されました

発表資料議事録

MLでのコメント募集

2019年6月28日(金)

JPNIC-IP-USERS 2679にてアナウンス、2019年7月16日にコメント募集期間終了

WHOIS abuse連絡先正確性向上の検討WG組成 

WHOIS abuse連絡先正確性向上検討WGを組成し検討が開始されました

JPOPM38での発表

2020年6月24日(水)

JPOPM38にてWHOIS abuse連絡先正確性向上検討WGの最終報告をしました

発表資料議事録

JPNICからのアナウンス

2022年7月21日(木)

JPNICから、ネットワークの不正利用に対応する窓口(Abuse)の登録開始を予告するアナウンスを行いました。

IPアドレス管理業務に関するJPNIC文書公開のお知らせ~移転手続きにおける申請書の統一およびネットワークの不正利用に対応する窓口(Abuse)の登録開始~

JPNICからのアナウンス

2022年8月22日(月)

JPNICから、ネットワークの不正利用に対応する窓口(Abuse)の登録を開始するアナウンスを行いました。

IPアドレス管理業務に関するJPNIC文書施行のお知らせ~移転手続きにおける申請書の統一およびネットワークの不正利用に対応する窓口(Abuse)の登録開始~