022-01: 返却されたIPv4アドレスの配布について
概要
[提案ID]
- 022-01
[提案タイトル]
- 返却されたIPv4アドレスの配布について
[提案内容]
- 提案内容の概略
- 現在のアドレス配布ポリシーでは,返却されたIPv4アドレスは,「最後の /8」アドレス配布ポリシーに従う扱いを受けるが,これを別なポリシーで配布することを提案する.
- 提案理由
- 現状の問題点
「最後の /8」アドレス配布ポリシーにおいては,一組織が取得できるアドレスが制限されており,そのため,多くのIPv4アドレスが利用されないままとなっている.
先日,IANAに返却があったIPv4アドレスは,5つのRIRに再配分されるというグローバルポリシーが成立した.今後,IANAレベルにて,IPv4アドレスの返却があった場合,現状のポリシーのままであると,死蔵資源となりかねない.
- 現状の問題点
- 改善したいポイント
「最後の/8」以外の空間にて,返却があったアドレス,及び,上記グローバルポリシーにて配布されたアドレスについては,「最後の/8」ポリシーの範囲外とし,「IPv4アドレス配布プール」にストックする.
IPv4アドレスが必要な組織は,「最後の/8」ポリシーと同様の基準で,
「IPv4アドレス配布プール」の最大値 ÷ (その時点のAPNIC会員数*)
の大きさまで,アドレスを取得可能とする(配布の最小値は,/24 とする).
サイズの計算は,年二回 (1/1と6/1)とする(初回のみ,ポリシー成立直後とする).
APNICの会員数には,各NIRの会員数を含む.
- 想定されるメリット、デメリット
- メリット
- 返却されたアドレスが無駄にならない.
- IPv4アドレスが必要な組織にアドレス配布が可能となる.
- デメリット
- アドレスプール管理の手間
- メリット
- 提案が採択された場合の影響範囲(指定事業者、JPNIC、ユーザなど)
- 指定事業者,JPNIC
- コミュニティに対し,合意を得たいポイント
- このポリシーの必要性,及び,割り振り基準
[提案者]
- 藤崎 智宏 (NTT)